咬耗について。
字のごとく、かみ合わせによって歯の表面が少しずつこすれて削れていく症状です。
歯ぎしりの習慣があると歯の表面が削れたり亀裂が入ったり、割れたりします。
奥歯を白い詰め物(保険)で修復した場合、
大臼歯→年間約30μ
小臼歯→年間約15μ削れるというデータが過去にありました。
自分の歯でも、大臼歯で考えると60年で約2ミリのエナメル質が部分的に消失し、60代で大臼歯の噛み合わせの面のエナメル質がなくなりその下の象牙質が露出してくることが考えられます。
その結果、食片が歯の間に圧入され隣接部で根の虫歯や歯周病が進行するようになります。
また、知覚過敏が出たりなど修復や処置が必要になったり、噛み合わせが少しずつ変化して本来の高さより低くなりひいては口元が老けた印象にもなりやすくなります。
もちろん、加齢や生活習慣、食生活など個人差はあります。気になる方は一度チェックしましょう。